2026/08/22
松山市で始まった「終活情報登録事業」について
もしものとき、家族に伝わるよう準備をしていますか?
「もし、自分が急に倒れたら……」
「家族は、かかりつけの病院を知っているだろうか?」
「エンディングノートを書いたけれど、どこに置いたか家族は分かるだろうか?」
終活を考えるとき、大切なのは「何を書くか」だけではありません。
その情報を、もしものときに家族や大切な人へどう伝えるか。も考えておく必要があります。
そこで注目したいのが、松山市が2026年8月から始めた「終活情報登録事業」です。
この制度は、本人が元気なうちに、緊急連絡先やかかりつけ医、エンディングノートの保管場所、ご葬儀などの終活関連情報を、松山市に登録しておくものです。
そして、本人が病気や事故などで意思表示ができなくなったときやご逝去されたときに、あらかじめ指定した方や、警察・消防・医療機関などからの求めに応じて、登録情報が開示されます。
どんな情報を登録できるの?
松山市の「終活情報登録事業」では、次のような情報を登録できます。
・本人の住所氏名等の基本情報
・緊急連絡先
・かかりつけ医、アレルギー、既往症など
・エンディングノートの保管場所
・終末期医療についての意思表示
・臓器提供についての意思表示
・葬儀などの生前契約
・お墓や納骨堂の所在地
・遺言書の保管場所
特に注目したいのが、「エンディングノートの保管場所」や「遺言書の保管場所」も登録できる。という点です(遺言書を松山市が保管する制度ではありません)。
せっかく大切なことを書き残していても、家族がその存在や保管場所を知らなければ、必要なときに見つけてもらえないかもしれません。
終活は「書いて終わり」ではありません
終活では、エンディングノートや遺言書を作ることに目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、
「自分の想いを、必要なときに必要な人へ伝えられる状態にしておくこと」です。
エンディングノートには、自分の希望や家族へのメッセージ、財産や医療・介護、葬儀などについて整理しておくことができます。
一方で、エンディングノートは遺言書とは異なり、法律上の遺言として財産の分け方を決めるものではありません。
「家族に伝えたいこと」と「法律上きちんと決めておきたいこと」を分けて考えることも、終活では大切です。
松山市では、市と松山市社会福祉協議会が発行する「松山市エンディングノート」も配布されています。市のホームページから内容を確認することもできます。
まずは「家族に伝わるか」を確認してみましょう
終活は、難しいことから始める必要はありません。
まずは、
「自分にもしものことがあったら、家族は何に困るだろう?」
と考えてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
そして、
・エンディングノートはどこにある?
・大切な書類はどこにある?
・遺言書を作っている場合、その保管場所を家族は知っている?
・かかりつけ医や緊急連絡先は分かる?
・葬儀やお墓について希望はある?
・家族に伝えておきたいことはない?
こうしたことを一つずつ整理してみましょう。
終活は「何かあったときのための準備」ではなく、「これからの人生を安心して過ごすための準備」でもあります。
松山市の終活情報登録事業も活用しながら、ご自身やご家族に合った終活を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちらをご覧ください。
松山市「終活情報登録事業」公式ページ
「終活を始めたいけれど、何から手をつければいいか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。
行政書士TaM法務事務所では、遺言や相続だけでなく、エンディングノート、家族への情報整理など、一人ひとりの状況に合わせて終活の準備を一緒に考えます。